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国立市における幼保小連携の取り組みについて

更新日:2024年6月18日

国立市では、令和2年度より、教育委員会、子ども家庭部、くにたち子どもの夢・未来事業団で協力し、市内幼稚園、保育園、認定こども園などの就学前教育施設(幼保)と小学校(小)との連携の取り組みを進めています。

この取り組みを通して、幼保小の職員が相互に理解し、就学前教育から小学校教育への「架け橋期」の取り組みを充実させることで、一人ひとりの子どもがその子らしく、安心して小学校生活をスタートできるよう取り組みを進めています。

国立市で幼保小連携推進事業を進めてきた背景

①「人間を大切にする」という、まちづくりの基本理念に基づく、個々のお子さんを大切にした保育・教育施策の実現

②「幼児期の生活と遊びを通した遊び」と小学校教育の「教科を中心とした学び」のギャップ解消

③東京都「就学前教育と小学校教育の一層の充実に関する研究協力地区(令和2年度から令和5年度まで)」としての指定

※特に②について、これまで体系的な幼保小間での職員の交流がなく、連携が十分でなかったため、就学前教育と学校教育が途切れた状態でした。それぞれの子がその子らしく力を伸ばしていくため、両者をスムーズにつなぎ、子どもたちが安心して学べる環境づくりが必要でした。

教育部門と子ども部門の連携

国立市では、教育委員会、子ども家庭部、くにたち子どもの夢・未来事業団の3つの組織で事務局を構成し、「幼保小連携推進委員会」を立ち上げ、取り組みを進めてきました。

3者が連携することで、各施設同士の交流の垣根を下げ、国立市として年間を通して計画的に交流を行い、円滑な接続を図ることができるようにしました。

国立市の取り組みの3つの柱

国立市では以下の3つの柱を中心に幼保小連携の取り組みを進めています。

1 国立市版「幼保小連携プログラム」の取り組み

就学前教育施設での学びや一人ひとりの子どもの育ちや実態を把握したうえで、スムーズに小学校生活をスタートするために、国立市内の全小学校と就学前教育施設をグループ化し、園と学校の職員の相互交流や共同での研修を実施しています。

1-1 「架け橋期」における取り組み

就学前教育と学校教育をつなぐ、いわゆる「架け橋期」において、下記のイメージのように、相互が同じ方向を向いて走りながら大切な学びと育ちのバトンを確実に渡されることが重要であると考え、取り組みを進めています。

1-2 学校ごとの小グループ編成

国立市内の全小学校と市内の幼稚園、保育園、認定こども園を小グループ化し、施設間での交流計画やスタートカリキュラムの作成・改善を図ってきました。

計画的な交流を実施することにより、就学前教育施設での学びや一人ひとりの子どもの育ちや実態を把握した上で、スムーズに学校生活をスタートすることができるようにしました。

1-3 教職員の相互交流

年に3回、幼保小の教職員が互いの施設を行き来し、授業参観や意見交換会などの相互交流を行い、年長クラスや1年生の児童の様子を共有するとともに、スタートカリキュラムの改善や小学校に向けて、就学前教育施設で大切にしていく内容等について検討を行っています。

1-4 幼保小の職員が共に学び合う研修会

幼保小の教職員が共に学び合う研修会を体系的に整理し、実施しています。

管理職層向けの研修では校長、園長会での関係性の構築や、幼保小連携の必要性について、認識していただく機会としています。

現場の先生向けの研修では、お互いの取り組みの理解促進や教育・保育について一緒に考え、議論する場としています。

2 就学前教育施設の「アプローチカリキュラム」の取り組み

幼稚園、保育園、認定こども園などの就学前教育施設での取り組みや子どもたちの育ちの姿を小学校へ伝えていくため、園同士の学びにもつなげるため、各園の事例を持ち寄り、アプローチカリキュラムを検討、作成しました。

白梅学園大学の学識の先生のご協力を得ながら関係者で協議し、リーフレットとしてまとめ、学校や就学前教育施設の職員に配布しています。

3 国立市立小学校の「スタートカリキュラム」の取り組み

連携グループの中で、小学校1年生の授業を参観し、参観後の協議会で意見交換をすることで、小学校1年生の最初の1から2週間目のカリキュラムであるスタートカリキュラムの改善を行いました。

国立市における幼保小連携の取り組み概要について

国立市での幼保小連携の取り組みの概要をパンフレットにまとめています。